2018年1月10日水曜日

第65回日本PTA全国研究大会仙台大会参加

 平成29年8月25日(金)、26(土)の両日に渡り、第65回日本PTA全国研究大会仙台大会が開催された。

 「つながろうPTA!子どもたちの輝く未来のために」
~杜の都発!みちのくの今を伝えたい。感謝の思いを確かな歩みとともに~

 このスローガンのもと、緑あふれる杜の都仙台に全国各地のPTA会員約8千人が集い、盛大に大会が催された。
 私達さいたま市PTA協議会は、青羽会長をはじめとする総勢13名で参加した。

 近年の様々な社会情勢の変化は、子ども達や子育て世代の家庭を取りまく環境に、大きな影響をもたらしている。特にいじめや不登校に係る対策、急速な情報化社会への対応、家庭や地域の教育力に関する問題などの課題が、次々と発生している。
 次世代を担う子ども達をより良い環境で育むため、様々な課題の本質や対策について真剣に議論することが本大会の趣旨となっていた。
 そして、この大会を子ども達の輝く未来のために、全国のPTA会員同士が学び合い心をつなぎ、絆をより一層深める機会にするためのメインテーマがあった。そのテーマが次の4つである。

(1) 家庭・学校・地域とともに歩むPTA活動
(2) 子ども達の健康で豊かな心を育むPTA活動
(3) 災害への備えや被災地支援を考えるPTA活動
(4) 自他を愛する心を育てるPTA活動

1日目8月25日(金)
1日目は仙台市内か口で行われている各分科会(10分科会)に分かれての参加となる。
私は、仙台銀行ホール・イズミティ21で行われた第一分科会に参加した。第一分科会のオープニングでは、歓迎アトラクションがあった。ひとつが、長命太鼓の皆さんだ。「響け!心に!」の合言葉で、子ども達の演奏はまさに会場にも心にも確かに響き渡った。
 もう一組は青空応援団のみなさんだ。今の世の中に必要なのは応援だと団長さんが話をしてくれた。一糸乱れぬ動作、そして心からのエールが先ほどの長命太鼓の時と同じように会長にも心にも響き渡り、目には見えないメッセージが届いた気がした。
 そして基調講演はNPO法人コヂカラ・ニッポン代表の川島高之氏をむかえて、組織運営についての研究発表だ。
 研究課題「多くの仲間と活動できるPTA活動を求めて」
冒頭でまず強く唱えていたのは、PTAは期間限定の特権であるということだ。
そして、PTA活動をするうえで、「義務感」「形骸化」「多忙」という3つのジレンマから脱しなくてはならないとも話をしてくれた。
 講演では冒頭での”期間限定の特権”とはPTA活動を通して友人が増える。視野が広がる。子どもとの距離が縮まる。子育て、教育の幅が広がるなどのことを具体的な事例をあげてお話ししてもらった。

続いての講演は前青森県平川市連合PTA会長の齋藤望氏を迎えての実践発表だ。
タイトル「家庭でも職場でもない、”サード・コミュニティ”としてのPTAの役割」
”サード・コミュニティ”としてのPTAの役割を創るためには、強い結束が必要。その強い結束を創るためには、まずゆるいつながりから始めてみる事は重要だと提唱していた。
 また、PTA活動をする中で、5つの間が大切であり、構築していってほしいと話していた。その5つの間が「時間」「空間」「すき間」「手間」「仲間」と教えていただいた。

2日目8月26日(土)
2日目は全体会ということで、会場をカメイアリーナ仙台にて行われた。
 歓迎アトラクションはさんさ時雨、仙台すずめ踊り、伊達武将隊の3団体の皆さんが会場に集う8000人のPTA会員を華やかに出迎えてくれた。

全体会の様子

 記念講演は「オリンピックへの挑戦」~家族の絆でつかんだ父娘メダル~と題して、三宅宏美・義行親子の講演だった。父娘ならではの貴重なエピソードや体験を聞く中で、PTAとして親の立場として糧になるものを得る事ができた。

最後に、今回初めての全国大会に参加して、本当に貴重な体験をすることができた。
PTAがひとつの団体としての規模の大きさだったり、講演を通して自分自身の狭い考えや視野を改めて知る事ができた。今後のPTA活動に今大会で学んだことを活かしていくこと、そしてPTA本来の意義やすばらしさを伝える事に努めていきたいと思った。
全体会会場前にて