2017年10月12日木曜日

舘岩少年自然の家視察研修・環境整備


 平成29917日(日)、18日(月)の二日間、福島県南会津町にある舘岩少年自然の家にて、視察研修・環境整備が行われた。台風18号の接近により開催そのものが危ぶまれたが、台風の進路がやや北側にそれたこともあり、市内PTA役員・関係者合計50名の参加のもと、無事に実施されるはこびとなった。
初日は朝7時に大宮区役所前をバスで出発、予定通り11時過ぎに少年自然の家に到着すると、体育館にて入所式とオリエンテーションが行われ、髙後所長のご挨拶や職員の皆様の自己紹介、施設紹介などが行われた。周辺は実に自然が豊かで、ときにはカモシカが現れ、夜は満点の星空が見られるといったお話や、野外活動では肌を出さない「舘岩ルック」で過ごすこと、館内でのルールを守ることなど、安全や規律を大切にしながら日々子ども達をご指導、運営されていることを一つ一つ丁寧にご説明いただいた。
昼食後は所内見学を行い、館内の様々な設備を見学した。開所後30年以上経った施設であるにもかかわらず、宿泊部屋やトイレ、浴室にいたるまで、館内の隅々まで清潔さが維持されており、参加者の中からは驚きの声も聞かれるくらいであった。

館内見学の様子
見学終了後は、予定されていた環境整備(橋の設営)が雨天のために中止となってしまったため、急遽室内でネイチャークラフトが行われた。小さな丸太の輪切りと、木の葉やドングリなどの自然の材料を活用し、一人一人異なるデザインのプレートを作成し、館内の装飾用として役立ててもらうこととなった。

一心不乱に制作活動
 夕方は体育館にて、キャンドルファイヤーや猛獣狩りゲーム、マイムマイム、ジンギスカンダンスなどを体験した。子ども達と同様のことを行うのが主旨であったため、ダンスにおいては予想以上の運動量に悲鳴を上げる参加者もいたが、子どもの時以来の楽しい時間を感じられる良い機会となった。
夕食は、職員の皆様との懇親も兼ねて行われ、日頃の子ども達の受け入れ時の楽しさや、運営の苦労など、色々な話を伺うことが出来た。

舘岩少年自然の家名物の儀式

ダンスお疲れ様でした!「ハイチーズ」
 二日目は朝食後に、部屋ごとに室内の掃除と退室確認を行った。シーツは所定の場所に返却し、毛布や枕を整頓、床の上を清掃したうえで、室長立ち合いのもとで職員の方々が各部屋を順番に点検された。この様な活動を通じ、ルールを守ることの大切さ、団体行動の大切さなど、参加者自身も改めて認識することが出来た。


入念に退室確認!
 その後小白川に移動し、イワナつかみ・イワナさばきを体験した。川に放流したイワナを手でつかみ、それをそのままさばいて塩焼きにするということで、初めての経験に戸惑う参加者も多かった。しかしながら、命あるものを「いただく」意味を知る活動とのことで、それを学ぶことの大切さを実感させられたひと時であった。また、この地域は竹が育たない環境とのことで、塩焼きに使う竹串は大変貴重なものらしく、今年も北区連合会から手作りの竹串200本の寄付が行われた。


命の授業です

イワナつかみの様子
 イワナさばきを終えると二班に分かれ、14名がそば打ちに体験を、36名が源流体験を行った。
そば打ち班は、「裁ちそば(たちそば)」という南会津で古くから受け継がれるそば作りを、地域の方との触れ合いを楽しみながら体験した。
源流班は、古白川の源流までの行程を、沢沿いを歩いたり滝を登ったりしながら体験した。途中でアブの大群に出会うというハプニングがありながらも、まさに舘岩の自然との格闘を味わうことが出来たひと時であった。

地元の方からそば打ちを習います
 その後、二班が合流し、最後の昼食でイワナやそばを食した後に退所式が開催された。
退所式では髙後所長より「各学校に戻ったら、二日間の体験を是非伝えてほしい」とのお話を頂いた。まさに今回の視察研修では、舘岩の美しい自然や充実した体験プログラム、職員の皆様のきめ細かなご指導はもちろんのこと、緊急時の対応体制や食堂でのアレルギーへの配慮など、参加者全員が子ども達を安心して預けられる教育施設であることを実感することができ、有意義な体験が出来た二日間になった。


退所式の様子
お疲れ様でした!