2012年10月19日金曜日

第44回 日P関東ブロック研究大会 静岡大会

2012年10月19日(金)・20日(土)の2日間に渡り、日本PTA全国協議会関東ブロックの会員約2000人が一堂に会して、関東ブロック研究大会静岡大会が開催されました。

「集い学び こころつなごう ふじのくに」~子どもたちの未来のために~を大会スローガンとした本大会にて、さいたま市PTA協議会も研究テーマを発表しました。

会場の様子

さいたま市P協は、第7分科会に参加。本分科会では、子どもたちを守り育むための「学校・家庭・地域の連携」についてという課題で、土呂中学校PTA会長 宮本英典氏より、「地域の人材を活用した学習支援~土曜チャレンジスクールの実態について~」という研究テーマで事例発表が行われました。

分科会での発表

さいたま市からの参加者

学校と地域とのパイプ役となる学校コーディネーターが配置されたことにより、「土曜チャレンジスクール」を開催し、子どもたちの自主的な学習やスポーツ、文化活動、地域住民との交流活動などの取り組みを実施しているという内容の発表がありました。
参加者からは「子どもたちの教育環境の拡大に向けてのヒントになりました」との感想が寄せられました。

2012年10月5日金曜日

平成24年度 市教委との交流会

2012年10月5日(金)、浦和ワシントンホテルにて、毎年恒例のさいたま市PTA協議会と市立高校PTA代表・教育委員会各部との交流会が開催されました。
今年度は約150名が参加しました。

最初に磯田会長より参加者への感謝に続いて、以下の内容の挨拶がありました。
「初めて会長を引き受けた折に校長先生から聞いた言葉、『幼児は手を離さず、小学生は目を離さず、中学生は心を離さず』を胸にP協会長、区連会長、日Pの副会長をさせて頂いております。
日Pの取り組みとしまして、心のきずな61キャンペーンがあります。全国61のPTA 協議会が、震災で保護者を亡くした子どもたちへ公益信託基金『東日本大震災日本PTA教育援助基金』を設立し、就学助成を月1万円、行うことを目標にしたものです。各学校で行事などの折に募金活動をしていただけますと幸いです。南区、大宮区のフェスティバルなどでも募金活動を行っております。皆様も、ぜひご参加ください。さいたま市P協としましては、昨年度に引き続き、子どもの顔の見える活動をしていきたいとと思います。ご協力をよろしくお願いします。
貴重な時間を有意義に過ごされ、交流をはかり、ぜひ各学校へ持ち帰り伝えていただけると幸いです」

次に挨拶に立たった桐淵教育長からは、皆様への感謝の言葉を述べられた後、後述のお話を頂きました。
「さいたま市の子どもたちは、勉強・スポーツ・文化活動など、よく頑張っています。ですが、一方で、 不登校やいじめの問題があることも事実です。
このいじめの問題を解消するために、各区より中学生代表が集まり『さいたま市立中学校子ども会議』を開催しました。配布資料をご覧ください。
目標『いじめをなくそう~いじめはしない・させない・見のがさない~』
スローガン

  • 広い目、広い心、思いやり
  • いじめに立ち向かう勇気~相談する勇気・助ける勇気~
  • みんなで築く(気付く)環境づくり

…すべて子どもたちが話し合ってまとめたものです。人ですから人を羨ましく思うこともあるだろうし、好き嫌い、相性も、あるでしょう。ですが、行為である「いじめ」は間違っています。
論語に『己所不欲、勿施於人!(己の欲せざるところ、人に施すなかれ)顔淵第十二』と孔子が門人に言う場面があります。自分がやられて嫌なことは人にもやっちゃいけないんだよと、小さいうちから繰り返し教えてください。学校でも、保護者からも、子どもたちへ伝えてください。いじめを受けているというサインを見逃さないように、おかしいなと思ったら連絡してください。人間は乗り越えれば、強くなるのです。

磯田会長のご挨拶

桐淵教育長のご挨拶

もうひとつ、子どもたちへの特別授業では、命をテーマに話します。
津波で大変な被害に会った大川小に私の親友がおりました。教師でした。亡くなりました。被災する前と被災後の写真を見せます。あのすさまじい津波の水の中で、最後の最後まで戦い抜き子どもたちを助けようとした親友を責めようとは思わない…生きている限り伝えていきたい、絶対自分の命を粗末にしないということを。親より先に死んではいけない、最後まで生ききるんだと私が生きている限り、伝えていきたいと思います。アンケートをみますと、死のうと思ったことがあるという子は、確かに存在します。過去にいじめにあったという子もいます。子どもの自殺の統計は、自殺報道があった年に跳ね上がります。今、気をつけないといけません。
どうぞ、あなたが大事だよと、言葉にして子どもたちに伝えてください。子どもも病む事があります。励まさず、ごまかさず、話をそらさず、TALKの原則『 Tell 心配を伝える Ask 何かあったのか聞くListenよく聴くKeep する』でお願いします。そして学校と連携をとってください。
皆さんと力を合わせて10万人の子どもを元気に育てたいと願っています。皆さまのご協力に感謝、これからも引き続き一緒に、よろしくお願いします。ありがとうございました」

和やかな雰囲気で交流が進みました

野口校長先生による中締め

続いて、教育委員会、市立高等学校の来賓の方々の紹介の中で、皆様から一言ずつご挨拶を頂戴しました。

和やかな雰囲気の中、稲葉副教育長の乾杯で懇談が始まりました。会場ではそれぞれが交流を深める中で、真剣なまなざしや笑顔こぼれる姿が見られました。

中締めで、中学校校長会代表、本太中学校 野口英世校長先生より頂いた言葉からは、現実の厳しさを受け容れながら、互いの連携を深め共に歩むという勇気を頂きました。

最後に、閉会のことばを小学校校長会代表、高砂小学校 小山勝校長先生より頂き、盛況のうちに交流会はお開きとなりました。