2015年8月25日火曜日

平成27年度 いじめ防止シンポジウム / さいたま市文化センター

平成27年度 いじめ防止シンポジウム ~本気で話し合おう!本気で考えよう!~

主催 さいたま市、さいたま市教育委員会 
後援 さいたま市PTA協議会 青少年育成さいたま市民会議
会場  さいたま市文化センター大ホール
内容
1. さいたま市長メッセージ テーマ「教育に対する思い」
2. 講演「21世紀を担う君たちへ ~未来に備える教育~」 
       講師:国立教育政策研究所 大槻達也氏
3. パネルデゥスカッション
    テーマ「本気で話し合おう!本気で考えよう!いじめ撲滅!」
    コーディネーター 町亞聖氏
    パネリスト さいたま市長、国立教育政策研究所長、小中学校児童、保護者、教職員代表
4. さいたま市PTA協議会によるいじめ撲滅のための宣言
5. 平成27年度「さいたま市子供会議」議長団による決意表明


《平成27年度 いじめ防止シンポジウム / さいたま市文化センター》報告

8月25日(火)14時から文化センター大ホールにて平成27年度 いじめ防止シンポジウム ~本気で話し合おう!本気で考えよう!~が開催された。教育委員会、小中学校児童及び教職員代表、PTA関係者で2000人収容可能な大ホールがほぼ満席で開会した。


会場の様子

来賓の皆様


開会に先立ち、清水勇人さいたま市長は「教育に対する思い」の中での涙ながらの『命の大切さ』『人は人に愛されている』事を身の上話を交えながら切実に語られた。
そして国立教育政策所長から、「21世紀を担う君たちへ―未来に備える教育―」をテーマに、たくさんのデーターをもとにご講演をいただいた。
パネルディスカッションでは、さいたま市民フリーアナウンサー「町亞聖」さんのコーディネー卜のもと、各代表のパネリストによる、いじめ撲滅に対して色々な立場の視点において色々な意見が発言された。

小学校・中学校・保護者の代表




小中学生代表からは、「いじめの傍観者にならず、人はそれぞれ違う。大人には気づいて欲しい。大人に話すと事が大きくなる。親に心配掛けたくない。友達に相談したい。助けてほしい。」等多くの意見があった。
興味深かったのは、いじめを受けたら相談するなら友達が半数で親は3割に対し、友達がいじめられているのが分かっていても、相談にのってあげたり助けてあげにくい状態が多いということだ。先生が相談にのる場合は、大事にならないように話すタイミングや場所の配慮と、まずは話を聞いてほしいとの意見もあった。
先生からは日ごろのコミュニケーションと、アンテナをたてて子供達の微妙な変化にも気づいてあげられるようにスキルアップが大切であるとの意見だった。
保護者代表からは、いじめをしている保護者の視点からの意見でした。いじめていると気付いても、「そのくらいでいじめ?とか、他の子供もかかわっているのになぜうちの子だけ責められる?」とか思われている方がいたら、そこにメスを入れることでいじめは少なくなるのではとの提案だった。いじめ撲滅に向けてあらゆる視点でのディスカッションは、とても有意義なものと感じた。

さいたま市PTA協議会によるいじめ撲滅のための宣言をさいたま市PTA協議会を代表して常任理事を中心に11名が登壇し発表及び唱和した。さいたま市PTA協議会としては、この宣言の言葉をしっかりと定着させることが、いじめ撲滅へ向けての大きな一歩になると感じた。

いじめ防止スローガン

みんなで子育て よく見て、よく聞いて、よく話そう!
見逃しません、子供の小さな変化
ためらいません、子供との対話
連携します、家庭・学校・地域
 
いじめ防止スローガン

さいたま市PTA協議会 理事らによる唱和


皆と手を結んで

最後に「さいたま市子供会議」議長団代表3名によるいじめ撲滅の決意表明ののち閉会した。

取材担当:南区

2015年8月22日土曜日

第63回 日本PTA全国研究大会 札幌大会

第63回 日本PTA全国研究大会 札幌大会




 第63回 日本PTA全国研究大会 札幌大会が「ひろがれ子の未来(ゆめ)!つながれ親力! ~今札幌から始まるこれからのPTA~」というスローガン のもと2015年8月21日(金)・22日(土)の2日間にわたり開催され、全国より約8000名が参加し議論を深めた。  1日目は10分科会に分かれて開催され、それぞれ、学校・家庭教育・地域連携など子どもの笑顔あふれる活動を広げるための基調講演やパネル討議が行われ た。第6分科会ではアトラクションとして第20回日本民謡ジュニアフェスティバル2015中学生の部 優勝の小山田祐輝さんによる江差追分を皮切りに、人 権教育をテーマに絆(信頼)・愛(感謝)・夢(希望)をもって生きることの素晴らしさをつないでをスローガンに開催された。




知恵と工夫と努力で民間でありながら宇宙開発企業を率いていることで有名な株式会社植松電気 専務取締役 植松 努 氏より基調講演が行われ、「どうせ無理」を無くし、「失敗するからやめなさい」「夢みたいなこと言うな」「くだらない事してないで勉強しなさい」といった自信と可能性を奪う言葉を使うことで、子どもはあきらめる事を学ぶ。「だったらこうしてみたら」と、やりたい事、知りたい事を学ばせる事が可能性を引き出し、夢をあきらめない子どもへ成長するためには必要であるとの講演をいただいた。





続いて、
札幌市立幌西小学校 校長 大室 道夫 氏より
「自尊感情を高めることを軸とした人権学習の授業づくり」について

札幌市立手稲西中学校 校長 清水 禎一 氏
「ユネスコスクールに加盟して5年間の報告」について
研究発表をいただいた。

その後、第6分科会のまとめとして
コーディネーター:笑華尊塾 代表 塩谷 隆治 氏
パネリスト:
・株式会社植松電気 専務取締役 植松 努 氏
・札幌市立幌西小学校 校長 大室 道夫 氏
・札幌市立手稲西中学校 校長 清水 禎一 氏
・元札幌市PTA協議会 副会長 種田 千草 氏
・公益社団法人全国教育研究協議会 副理事長 中村 衛 氏

による人権をテーマとしたパネルディスカッションが行われ、よりよき子どもの成長のために「保護者として、学校として、できる事は何か?!」-「未来(絆・愛・夢)へつなぐ道について話し合われた





2日目の全大会は、アトラクションとして北海道大学“縁”チームと平岸天神ソーラン保存会によるYOSAKOIソーランが披露され、賑やかな雰囲気の中、開会式を迎えた。








開会式では、主催者の挨拶として
・公益社団法人日本PTA全国協議会会長 寺本 充 
・札幌大会 実行委員長 川端 美樹
より挨拶をいただき、




続いて来賓祝辞として
・文部科学省 大臣政務官 赤池 誠章 様
・北海道知事 高橋 はるみ 様 代理 副知事 辻 泰弘 様



よりお祝いの言葉をいただいた。
また、歓迎のことばとして札幌市長 秋元 克広 様よりご挨拶いただいた。




その後、感謝状の贈呈・大会旗引継・次期開催地PRをもって閉式した。





記念講演では、講師に倉本 聰 氏を迎え「あなたはこどもたちの想像力を育てていますか」というテーマのもと自らの戦争体験を踏まえての人間の本質を捉えた、保護者とは何か、先生とは何か、本当のやさしさとは何かについて、講演いただいた。


続いて、大会宣言発表が行われ閉会式の後、第63回 日本PTA全国研究大会 札幌大会は無事終了を迎えた。