平成29年10月13日 浦和ワシントンホテルにて、さいたま市教育委員会との交流会が行われた。
さいたま市PTA協議会事業委員長 紅谷弘二の開会のことばに続き、さいたま市PTA協議会会長 青羽章仁より“教育委員会とPTAの信頼関係があって初めて、子どもたちをサポートする環境が円滑に機能する”と、この会の意義をお話した。
基調講演は、さいたま市教育委員会教育長 細田眞由美様より“教育の今後と展望”と題し講演された。
さいたま市教育委員会教育長 細田眞由美様 |
さいたま市の子どもたちの学力が高いのは、“学校・家庭・地域それぞれの教育力が高くそして、お互いが連携している”からと現状を説明された。また、生活習慣や学習環境等に関するアンケートにおける「将来の夢や目標を持っている」「学校に行くのは楽しいと思う」「自分にはよいところがあると思う」などの質問に対し、全国平均を有意に上回る肯定的な回答がさいたま市の子どもたちに多かったのは、一見学力と無関係に見える様々な教育活動が、子どもたちの学びに向う意欲や自己肯定感を育成していると学校・家庭・地域の教育力を高く評価された。
3つの「G」について… |
さらに教育の今後について、子供たちの未来ために“Plan the Next”と題し、
3つのキーワードを提示された。
Grit やり抜く力で真の学力を育成
する
する
Global 国際社会で活躍できる人材
を育成する
を育成する
Growth 一人ひとりの成長を支え
生涯学び続ける力を育成する
生涯学び続ける力を育成する
グリットとは、ペンシルバニア大学心理学教授Angela Lee Duckworthが提唱する第3の成功因子で“物事に対する情熱であり、また何かの目的を達成するためにとてつもなく長い時間、継続的に粘り強く努力することによって、物事を最後までやり遂げる力のこと”
3つのGで、日本一の教育都市を目指すと話された。
これら3つのGを支えるのは、認知能力だけではなく、非認知能力が重要になっている。
非認知能力は、家庭での教育が大切で。意思決定や交渉力を育む環境づくり、探究心を育む環境づくり、机に向う習慣づくりなど、環境づくりは親の仕事。
非認知能力を育む機会は、日常の子育てに多くのヒントがあることを紹介された。
例えば、家族や姉妹兄弟で観るテレビ番組を相談して決める(交渉力・協調性)。
家族みんなで30分間机の前に座る時間を作る(意欲・習慣)。
決められたお小遣いでやりくりさせる(計画性・忍耐力)など、
日常生活での知恵が満載で、子育ても視線を変えられ楽しめそうなお話であった。また、認知能力と非認知能力は相互作用して子供たちの能力を高め成長に寄与していると、2つの能力は同時に伸ばしてあげる必要性ががあることを説明された。
基調講演の後は、教育委員会の各方面の先生方と意見を交わし、終始和やかで有意義な交流会となった。
最後は、中学校校長会代表(さいたま市PTA協議会監事)今溝良司先生の学校とPTA協力して子どもたちのために頑張りましょうとのお話を頂戴し、さいたま市PTA協議会副会長 野上一昭の閉会のことばで、締めくくられた。