主催 さいたま市、さいたま市教育委員会
後援 さいたま市PTA協議会 青少年育成さいたま市民会議
会場 さいたま市文化センター大ホール
内容
1. さいたま市長メッセージ テーマ「教育に対する思い」
2. 講演「21世紀を担う君たちへ ~未来に備える教育~」
講師:国立教育政策研究所 大槻達也氏
3. パネルデゥスカッション
テーマ「本気で話し合おう!本気で考えよう!いじめ撲滅!」
コーディネーター 町亞聖氏
パネリスト さいたま市長、国立教育政策研究所長、小中学校児童、保護者、教職員代表
4. さいたま市PTA協議会によるいじめ撲滅のための宣言
5. 平成27年度「さいたま市子供会議」議長団による決意表明
《平成27年度 いじめ防止シンポジウム / さいたま市文化センター》報告
8月25日(火)14時から文化センター大ホールにて平成27年度 いじめ防止シンポジウム ~本気で話し合おう!本気で考えよう!~が開催された。教育委員会、小中学校児童及び教職員代表、PTA関係者で2000人収容可能な大ホールがほぼ満席で開会した。
会場の様子 |
来賓の皆様 |
開会に先立ち、清水勇人さいたま市長は「教育に対する思い」の中での涙ながらの『命の大切さ』『人は人に愛されている』事を身の上話を交えながら切実に語られた。
そして国立教育政策所長から、「21世紀を担う君たちへ―未来に備える教育―」をテーマに、たくさんのデーターをもとにご講演をいただいた。
パネルディスカッションでは、さいたま市民フリーアナウンサー「町亞聖」さんのコーディネー卜のもと、各代表のパネリストによる、いじめ撲滅に対して色々な立場の視点において色々な意見が発言された。
小学校・中学校・保護者の代表 |
小中学生代表からは、「いじめの傍観者にならず、人はそれぞれ違う。大人には気づいて欲しい。大人に話すと事が大きくなる。親に心配掛けたくない。友達に相談したい。助けてほしい。」等多くの意見があった。
興味深かったのは、いじめを受けたら相談するなら友達が半数で親は3割に対し、友達がいじめられているのが分かっていても、相談にのってあげたり助けてあげにくい状態が多いということだ。先生が相談にのる場合は、大事にならないように話すタイミングや場所の配慮と、まずは話を聞いてほしいとの意見もあった。
先生からは日ごろのコミュニケーションと、アンテナをたてて子供達の微妙な変化にも気づいてあげられるようにスキルアップが大切であるとの意見だった。
保護者代表からは、いじめをしている保護者の視点からの意見でした。いじめていると気付いても、「そのくらいでいじめ?とか、他の子供もかかわっているのになぜうちの子だけ責められる?」とか思われている方がいたら、そこにメスを入れることでいじめは少なくなるのではとの提案だった。いじめ撲滅に向けてあらゆる視点でのディスカッションは、とても有意義なものと感じた。
さいたま市PTA協議会によるいじめ撲滅のための宣言をさいたま市PTA協議会を代表して常任理事を中心に11名が登壇し発表及び唱和した。さいたま市PTA協議会としては、この宣言の言葉をしっかりと定着させることが、いじめ撲滅へ向けての大きな一歩になると感じた。
いじめ防止スローガン
みんなで子育て よく見て、よく聞いて、よく話そう!
見逃しません、子供の小さな変化
ためらいません、子供との対話
連携します、家庭・学校・地域
いじめ防止スローガン |
さいたま市PTA協議会 理事らによる唱和 |
皆と手を結んで |
最後に「さいたま市子供会議」議長団代表3名によるいじめ撲滅の決意表明ののち閉会した。
取材担当:南区